行く道来る道


by mugeroma

365の終わりに。(ひよこ)

四ヶ月ぶりって酷過ぎですよね?
忘れずに見てくださっている方、ありがとうございます。殻半ひよこでございます。
生きてますよー。
久しぶりに日記を書ける環境を手に入れまして書いております。
もう一年も終わりですね。あれこれあったりなかったりした今年、ようやく電灯が直りましたよ? 良くなれ目。あと、あまりに接続しなかったがためにメールボックスの中のメールが全部消エチャッテオリマシテ。兄とのメール、友人とのメール、諸々グッバイ。うわあああーー。
「お兄ちゃんの気持ちが二日に一度悪くなるのはビールにウイスキーを混ぜたりするからよ」という名言もさらばです。惜し過ぎる……ッ!
ちなみにこれを書いているこの日は、かまくら小説の時期と同じです。十二月三十日。

小説の方は軒並み落ちたりしつつ来年応募予定の新作を執筆中。が、またも文字数がオーバーしそうでげんなり。そんなのしか書けないのかなあ?
今回はその一部を日記で公開。
ちなみにそれは前回の電撃hp小説大賞応募作のリニューアル加筆版だったりします。

 『karanakahiyoko presents.
  monster/human』


――――私は、バケモノだ。
彼女は、冷めた瞳で断言した。
再開の秋夜は、真冬のように――透き通る。
――――じゃあな、人間。
何も言えず、彼女と別れて。
直ぐに、その後を追っていった。

旧く。
その異形は、『妖怪』と括られた。

あの男はいつだって自分勝手にやってきて、こっちの予定を滅茶苦茶にする。
七織人依(ナナオリヒトエ)
あの、やたら鬱陶しいクラスメイト。

「こんにちは、供果。久し振りだね」
まるで遠慮した様子も無く、人依は私の様子を緩やかに観察した後、頷いた。
「うん。その様子だと、今回は調子、悪くないみたいかな。元気そうで、安心した。
「…………」
……久々であるせいか、鮮烈に感じた。その、毒気を抜かれる、といった効果を持つ笑顔。警戒心も無理もない、自然で、柔和な微笑み。彼の、笑いかた。私はいつも、それに何を言ったらいいのか判らなくて、決まってこうして黙り込む羽目になる。
毎度ながらこっちの都合を考慮しない無礼さに対して、色々と説教してやろうと決めていたのに……叶わなくなってしまった。
計算も企みもせず。こいつは自分の真直ぐな態度だけで、人の心を変えてしまう。私は人依のそういう所が、何より苦手だった。
初めて出逢った一年前、十五歳の春から、その印象は変わらない。

「ああ――やっぱり。
 わたし、あなたが来ると思ってました。
 わたしを殺しに来るのは、あなただって」
女は、どこか楽しそうに微笑んで。
純粋な、怖気立つ殺意を振りまいた。

元が人間の、化け物を殺せるということは。
つまり、人間を殺せるということだ。
どれだけ誤魔化そうと。その本質は、誤れない。

人と人を隔てるものが不和だとしたら。
人と人を繋げるものは何だろう。
――立ち返って考えれば。そもそも、ヒトは何と、何処まで、繋がる事が出来るのか。何を以て、繋がったと判断すれば良いのか。
その基準。隔てるものと繋げるもの。
理解を接続と解釈するのもいいだろう。だがしかし、その理解が本当に正しいかどうかなんて、きっと本人にも判らない。
誰の心も自分だけの所有物。他人には外面さえ見る事が出来ない箱である。その内容が確認できないのに――理解したなんて、誰がそんな恥知らずなことを言えるだろうか。

「翼鷲供果(ヨクジュキョウカ)は、バケモノだ」
「違う。この世に、バケモノなんていない」

「供果、お姉ちゃんをお嫁さんにしない?」
「全く意味が分かりません……」

           ――――化生之境――――
             二千六年、完成予定。


とまあこんな感じで。他にも公開中の短編ナイトアンドデイのリニューアルもがんばろうかと。
締め切りまで残り四ヶ月。
次こそはと意気込んで、頑張りたいと思います。
それではみなさん良いお年を。
殻半ひよこでしたー。
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by mugeroma | 2005-12-30 23:20 | 日記